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国立大の動向:これからどう変わる? 「文理融合型」増へ

2016/03/31

  2016年度から学部・学科の再編や定員を増やしたり減らしたりする国立大が多数出ているなどと、リクナビ(3/31)が国立大の動向を報じた。その情報によれば、例えば、弘前大では、人文学部を人文社会学部に組織を改め、従来の3課程を2課程に統合し、定員も削減する。教育学部の生涯教育課程は募集停止。一方で、理工学部と農学生命科学部は定員を増やす。このような動きは全国の国立大学に広がっており、今後もさらに増えていく見込みだ。さて、そうなると「国立大の文系学部はこれからどうなるの?」と気になる人も多いだろう。しかし、一連の改革は一概に「文系の学びの軽視」とは言えないようだ。それを示すのが、各大学が新設を予定している学部の内容だ。

  2016年度に新設される、宇都宮大「地域デザイン学部」、千葉大「国際教養学部」、福井大「国際地域学部」、愛媛大「社会共創学部」、宮崎大「地域資源創成学部」、滋賀大「データサイエンス学部」(2017年度の新設が計画)、横浜国立大「都市科学部」などは、いずれも“文理融合"を打ち出しているのが特色。既存の文系学部が縮小する一方で、このようにテーマに応じて文系と理系を組み合わせた新しいタイプの学部が今後は増えていきそうなのだ。

 

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